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臨床談。へバーデン結節と、指の痛みと首と姿勢。

先日、手の指の痛みやこわばりを改善をしたい、と施術を受けに来られた方がいました。

 

 

病院への受診もしていて、へバーデン結節かもしれないと説明を受けたようでした。

 

 

へバーデン結節は多くの場合、中年期の女性に現れるといわれている、手の指の第一関節に痛みが生じるものです。

 

 

場合によっては次第に関節が変形していくこともあります。

 

 

へバーデン結節の名前のもとになるへバーデン氏は、1700年代の方です。

ですので、ずいぶん昔から確認されている症状の一つ、ということが分かります。

 

 

しかし現在でもなぜ起こるかの原因ははっきり分かっていません。

 

 

指のこわばりという面では、リウマチの可能性もあります。

リウマチかどうかは血液検査での鑑別が必要で、血液検査は当スタジオでは行えません。

 

 

もしリウマチの場合、現在は良い薬もできているようですので、そちらと並行をしながらオステオパシーの施術をすることも視野に入れてください、というお話をして、了承を得てから施術に入りました。

 

 

今回、お身体をみせていただき気になったのは首と胸部の硬さです。

 

 

腕や手の神経支配は腕神経叢という首から連なる大きな神経の叢が担っています。

また、腕や手の動脈の交感神経支配は、背部にある交感神経幹とのリンクがあると考えられています。肋骨部が影響する可能性もあります。

 

 

検査をしていくと、この手と神経との因果関係が見受けられるようです。

ですので、これらが正常に機能するように身体全体へアプローチをします。

 

 

施術後は手の痛みやこわばりは軽快したようで、その後、数週間してから再訪された時にはまだ残るものの、症状は改善されてきていました。

 

 

今後はこれからの進捗具合を見ながらですが、頸胸部が機能するような施術と同時に、簡単なストレッチやセルフケアを処方していくことで、さらに改善していくようなアプローチをできればと考えています。

 

 

手や指の痛みやこわばりにお困りの方は諦めずに一度、オステオパシーの施術を受けてみても良いかもしれません。

 

 

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