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骨内ストレイン。

オステオパシーの中に骨内ストレインと呼ばれるテクニックがあります。
これはMitchellによるMuscle Energy Technicの中の一つです。


骨は硬い組織の一つですが、生きた骨はしなやかでたわみがあり強靭です。
しかし骨がいくらしなやかで硬いといっても、一定のストレスに長くさらされていると歪んで変形してきます。


脳はこの骨の歪みを無意識下で認識していると考えられていて、流体圧で修正しようと促しているともいわれています。
これがオシレーションという、ごく小さな身体の病理的な振幅運動を起こしているという仮説につながるようです。


ウォルフの法則でもある通り、骨はストレスが掛かる場所が密になっていきます。
これが健康的に機能していれば、適応の結果その人にあった強い骨が出来上がるのですが、健康の閾値を超えてしまえば、それは機能不全へとつながり痛みや不調などを起こします。


この病理的な状態へ、骨の流動性を利用して骨の再形成を行う方法が骨内ストレインです。


骨はただまっすぐに存在するスティックではなく、発生学的に捻じれていたり、いくつかの骨が結合していたりして、ショックを吸収したり力強いパワーが発揮できるようにできています。
骨膜や緻密質、骨梁といったもので出来ていて、それぞれ特徴が違います。


骨内ストレインを行うためには、これらのどこがどう悪さをしているかを見極める必要がありますし、骨内ストレインだけを行っても身体はバランスを失ってしまうことがありますから、全体に調和を持たせることが大事なのはどのテクニックでも同じです。


ブログ画像≪多くのテクニックが散らばらずに、調和を生ませるための理論がオステオパシーともいえます。≫