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手技で不安感にどうアプローチするのか?(3)

今回のブログは、「手技で不安感にどうアプローチするのか?(1)」でお話しした中の、(2)筋膜等の歪みの改善についてです。





(2)筋膜等の歪みの改善


脳は、身体の部分があるべきところにないときに不安感を覚えると考えられています。


これは腰が抜けそうなときや肩が脱臼しそうなときに不安感が出るのと同じように、筋膜が捻じれていると脳は無意識化でそれを感知して不安感を感じます。(求心性の神経システム)


例えば水着やタイツが捻じれている状態で着ていたら、違和感が出ると思います。


筋膜は全身を包んでいます。
ですので、筋膜が捻じれてしまった時、脳は“違和感”を感じ、それが“不安感”につながるということです。


もちろん、違和感が不安感に代わるまでには、自律神経や栄養状態、睡眠の質や量などの因子が関わってくるでしょう。


筋膜に限っていうとしたら、この筋膜には身体の位置を把握する固有受容器が備わっていて、それに密な部分が出来て捻じれてしまったときの防御反応として脳が違和感≠不安感を感じるといえます。


ちなみに筋膜は筋肉を包む膜のことだけを指すわけではなく、骨膜や靭帯なども含み、また筋膜だけではなく筋肉自体にも受容器があるので、これらを包括して固有受容器を正常化できれば、不安感のもとの因子を排除できる可能性があります。


ですので治療プランは多面的に考える必要がありますが、筋膜へのアプローチだけでなく、全体的なバランス調整ができるのがオステオパシーの強みでもあるので、これらと相性が良いといえるでしょう。


正直、メンタル的なことに関して日本ではまだまだ言いづらいこともあるかもしれませんが、薬だけに頼らずに、ぜひ徒手療法などの別の角度からのアプローチをご検討いただければと思います。


このようにオステオパシーとは、“愚直”に基礎の解剖学・生理学・病理学を応用したもの(認められている国では医療)といえます。




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≪日頃の生活のクセももしかしたら因子としてあるかもしれません。その場合、正しい身体の使い方=コンディショニングトレーニングが必要かもしれませんが、まずはオステオパシーからお受けいただくのがオススメです◎≫