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仙骨の調整は最後にする。

オステオパシーでは、仙骨は左右の寛骨に吊るされていると考えると同時に、上半身の一番ボトムと考えます。


身体のどの部分からアプローチしていくかはその人の症状や状態にもよりますが、仙骨は大抵は最後に調整することが多いです。


これは他の部位の調整をしていると、最終的に仙骨が「勝手に」元のおさまりの良いポジションに戻ることが多くあると考えれらているからで、実際に自分の臨床経験的にもそうだなと感じます。


(ちなみに特に腰椎の五番や側頭骨との関係性が強いと考えられています。)


仙骨というワードが入るテクニックの一つである、頭蓋仙骨療法(CST)では、必ずしも仙骨を最後にアプローチするわけではないのですが、これは脳脊髄の硬膜へのアプローチをしているからであって、


この「仙骨は最後」というのはおそらく筋膜を含め力学的な身体のバランスの現象であり、やはり仙骨は勝手に良くなるケースが多いのだろうなと私は考えています。


言い換えれば仙骨は他からの「あおりをくらっている」ともいえるのかもしれません。


不調の原因は歪んでいる場所が原発ではない、という考え方を再確認させてくれる事柄ですね。



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